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むし歯治療 Caries treatment

ごく初期のむし歯(CO)の治療

歯の表面が白くにごってきた、歯の溝が黒い、冷たいものや熱いものがしみるときは、初期むし歯の可能性があります。穴は開いていなくても、エナメル質は脱灰し始めていて、放置するとむし歯になる可能性があります。削って失われた歯は自らその箇所を再生できないので、初期むし歯はなるべく削らずフッ素を塗布します。フッ素の作用により歯が再石灰化されむし歯が改善することがあります。

浅いむし歯(C1)治療

歯の表面を守るエナメル質が溶け、穴が開いている状態です。むし歯菌に感染している部分のみ削り、治療後はレジン充填かインレーによって修復します。

レジン・インレーが適応可能な症例

レジンとインレーにはそれぞれ治療可能な症例があります。

インレーで修復

●奥歯の隣接面を含むむし歯
歯と歯の間、隣接面がむし歯になっている場合はインレーで修復します。

●奥歯のむし歯
力がかかる奥歯の治療は、レジンでは強度がたりないのでインレーで修復し、金属やセラミックを被せます。

レジンで修復

●奥歯の隣接面を含まない咬合面のむし歯
むし歯の大きさは大きいのですが、隣接面がないのでレジンで修復できます。

●前歯のむし歯
前歯のむし歯はレジンで修復できます。

削った部分が多いときは被せ物（クラウン）で修復

むし歯が奥で広がり大部分の歯が失われた場合は被せ物をし、咬み合わせの機能を補う必要があります。むし歯を取り除いた後は被せ物の型取りをし、翌週に再度ご来院いただき、装着します。

神経まで達したむし歯（C3）の治療

象牙質よりさらに深くにある歯　まで歯が溶け、むし歯が広がっている状態です。神経が炎症を起こし、常にズキズキと痛む、歯に穴があいている、冷たいものや熱いものがしみるなどの症状が見られます。このむし歯の治療は、むし歯部分を取り除いた後に、歯髄（歯の神経）がある歯根を消毒する「根管治療」を行います。

根尖性歯周炎とは

根尖性歯周炎とは、歯の中でとどまっていた化膿性の炎症が根の先の部分（根尖周囲組織）にも及んでいる状態です。根尖が細菌に感染すると、免疫の働きをする免疫細胞の好中球が集まってきます。好中球は細菌を食べて殺してくれますが、寿命が尽きるとやがて死んでしまいます。その死骸が膿として根尖周囲組織に残るのです。細菌と通常の根管治療を行ったとしても治癒が見込まれないと判断された場合には、外科的な治療が必要となってしまう場合もあります。